リンドウの原産地はどこ?似ている花はある?花言葉の青色は何?
秋を彩る花、リンドウ。
鉢植えや、花束に、青や紫のシックなカラーで私たちを楽しませてくれます。
そんなリンドウは今では品種改良されて白やピンクのものもあるそうです。
リンドウは原産地はどこなのでしょうか?
リンドウに似ている花は、どうやらたくさん存在しているようで、野原に出かけると様々なそっくりさんに出会うかもしれません。
花と言えば、花言葉!
リンドウはどのような花言葉なのでしょうか。
リンドウについて、詳しくご紹介します。
リンドウの原産地はどこ?中国も日本も!
リンドウの原産地は日本と中国です。
中国での名前「竜胆」「龍胆」(りゅうたん)の音読みから日本ではリンドウと呼ばれています。
「竜胆」という名前は、「熊胆」(くまのい)という、中国では苦いということで有名な動物の熊が由来の生薬よりもさらに苦いから名付けられたそうです。
リンドウの根っこや根茎はとても苦くて、薬として利用されます。
日本での分布は、本州・四国・九州で、秋になると山や丘・湿った山の野原・草原などで花を咲かせます。
家でリンドウを育てる場合には、乾燥させないように、日当たりが強くならないように、明るい日陰のある場所で育てると良いそうです。
花は、大きさは2センチメートル位で釣鐘の形に似ていて花の先が三角になっているんです。
元々の花の色は青・水色・紫のものが多いので、秋の花らしい落ち着いた雰囲気が魅力です。
最近では、品種改良もされていて白やピンクの切花も売り出されているので、色とりどりで華やかですよ。
リンドウと似てる花がある?たくさんある!
リンドウに似ているけれど違う花が、「〜リンドウ」という名前でいくつも存在しています。
14種類の花と生息地をご紹介します。
- イイデリンドウ(飯豊山)
- エゾオヤマリンドウ(北海道・本州)
- エゾリンドウ(北海道・本州)
- オヤマリンドウ(本州)
- クモイリンドウ(北海道)
- シロバナツルリンドウ(北海道・本州・四国・九州)
- タテヤマリンドウ(北海道・本州)
- ツルリンドウ(北海道・本州・四国・九州)
- トウヤクリンドウ(北海道・本州)
- ハルリンドウ(本州・四国・九州)
- フデリンドウ(北海道・本州・四国・九州)
- ホソバリンドウ(本州・四国・九州)
- ミヤマリンドウ(北海道・本州)
- ユウバリリンドウ(北海道)
どの花も、リンドウのように花の先が三角にとがっていて、色が白・水色・青・紫まで様々です。
詳しく、花や葉の形や色、咲いている時期を比べるとリンドウとは違う点があるのですが、ぱっと見ただけでは区別はつけられません。
他にもリンドウと似ている花があります。
それはキキョウ(桔梗)です。
花の色が紫だったり、花の先がとがっている点が似ています。
ところが、咲いている期間はキキョウは6〜10月と夏から秋にかけてなのに対し、リンドウは、9〜11月と秋の間です。
また、花の形が似ているように見えますが、キキョウは星の形のように広がって咲くのに対し、リンドウは花の先は同じようにとがっていますが袋のようなすぼまった形で咲きます。
リンドウの花言葉って青色はどんな言葉?花言葉とは!
花言葉とは、植物(特に花)に対して象徴的な意味を持たせるために考えられたものです。
花言葉は、19世紀のヨーロッパで盛んになり「花言葉辞典」のような書物も登場したほどです。
初めての花言葉辞典の中には、花言葉には花そのものの色や形、匂いなどを表すものや、文化史的伝統を伝える言葉が並んでいました。
辞典を読むことで花言葉を習得し、それは恋愛の駆け引きなどに使われていたようです。
日本でも、そんなロマンチックな花言葉が伝わってきて明治の初め頃に人々が楽しんでいたようです。
ヨーロッパの花言葉だけでは飽きたらず、20世紀に入ると日本でも日本の花言葉辞典が次々と登場しました。
花言葉は、花を取り巻くビジネスにも使われていて、新しい品種をより知ってもらうために開発担当者や花の販売メーカーらが花言葉を考えたり、消費者に花言葉を募集するという企画もあるそうです。
リンドウの花言葉は、「悲しんでるあなたを愛する」「正義」です。
リンドウは、色別に花言葉が分かれているわけではないので、よくある寒色系(青や紫など)のリンドウだけではなく、白やピンクのリンドウでも同じ花言葉です。
花言葉は、商業的な意味合いがあるとは言っても、このように表現されると素敵な言葉だなと感じますね。
まとめ
リンドウは日本と中国原産の花でしたね。
可愛らしい見た目からは想像できない、根がとても苦くて薬として使われるという事に驚きました。
似ている花はたくさんありましたが、よく見れば生息している場所や咲く時期が違ったり、葉の形が違ったりするけれど、一度見ただけでは区別がつきにくいようでした。
リンドウの花の形や寒色系の色が私たちによく知られているから、「〜リンドウ」と名前がつく花が多かったのだと考えられますね。
花言葉は、意外と商業的に使われているのだな、ということがわかって面白かったですね。
それでもやっぱり、ロマンチックな花言葉に惹かれてしまいます。
秋になったら、リンドウの花を楽しみたいですね。