菊の生産地はどこ?開花時期は?ピンクの花言葉は何?
菊といえば、ちょっと「仏花」のイメージが強いので、お供えの時にしか使わないかもしれません。
この菊は、どこで生産されているか知っていますか?
菊といえば秋を思い浮かべますが、実は品種が増えていてそれぞれに開花時期は初夏から冬まであるんです。
秋だけでなく長い期間楽しめる菊には、いくつもの花言葉があります。
それは、色別にも種類別にもあって、知っていると花を贈る時に役に立ちますよ。
ピンクの菊の花言葉はどんなものでしょうか?他の色の花言葉も知りたいですね。
菊について、詳しくご紹介します。
菊の生産地ってどこ?長い間一番の生産地は!
菊の生産量とひと口に言っても、菊は切り花としても食用菊としても必要とされていて、それぞれに作られています。
菊の切り花の生産地で、一番に多いのは愛知県で次に沖縄県です。
次が鹿児島県・福岡県が続いていて、この順位は15年以上続いています。
愛知県は菊だけでなく花卉(かき・観賞用の植物)の有名な産地なのです。
菊の生産量もそうですが、ばらの生産量も第一位で、カーネーションの生産量は長野県の次に多いです。
花屋さんの店先によく並ぶ花の多くが愛知県で作られているのですね。
葬祭に必要とされる白い菊の花(輪菊)は、愛知県の田原市での生産量が全国一なのだそうです。
一度にたくさんの白い菊の花を必要とするので、安定して多くの菊を届けるために電照栽培という方法を採用しています。
菊は日照時間が短くなると花の芽を作って花が咲くという特徴があるので、電照栽培で花の芽ができる前に夜中も菊に光を照らすことによって花を咲かせる時期を調節して出荷する、という方法です。
菊の特徴を生かして、たくさんの必要な菊の花を的確に届けることができるシステムは、まるで工場のようで、効率的に「欲しい人」に届くようになっているのです。
菊の切り花だけでなく、食用菊としての生産地も愛知県が一番の生産地となっています。
菊の開花時期はいつ?種類によって時期が違う!
みなさんは菊と言えばどの季節を思い浮かべますか?
菊の展示イベントや民家の軒先に咲いて華やかな菊を見るのは、秋ごろではありませんか?
昔から9月9日は「菊の節句」(重陽の節句)で、長寿を祈る日とされています。
それに、菊といえば、晩秋(10月)の季語として「菊・菊の花・白菊」などが使われるので、菊の開花時期は全て秋なのかな?と思ってしまいますよね。
ところが、菊には開花時期別にいくつか種類があって、一年を通して多くの時期に開花時期があるんです。
どんな種類があるのかというと、5〜8月に開花する夏菊や夏秋菊、9〜11月に開花する秋菊、12〜1月に開花する寒菊があります。
夏菊は気温によって開花するという特徴があって、秋菊は日が短くなると花が咲くという「短日性」です。
先ほど愛知県で多く栽培されているとご紹介した輪菊は、この秋菊の仲間ですね。
寒菊は、花壇に咲く花が少なくなる時期に開花するので、庭を優しく彩ってくれます。
元々は秋だけの植物だった菊は、品種改良を経てこのように長い時期に開花する花になりました。
開花時期をよく知っておけば、種類を変えながら長い期間菊の花を楽しむことができますね。
菊ピンクの花言葉ってなに?甘〜い!
菊の花言葉は、「高貴」「高尚」「高潔」です。
菊の花弁がぎっしりと詰まった端正な花の姿は、正に気品が溢れていますね。
他に種類別でも色別でも、菊には花言葉があります。
花言葉というのは、花などの植物にイメージを与えるような感じでつけられていて、科学的な意味合いはないのです。
日本の花言葉は、ヨーロッパの花言葉が参考になっているものもありますが、商業的な意味合いで花のイメージを戦略的に消費者に訴えるようなものもあるようです。
それでも花を贈る時に相手にふさわしいイメージのものを、と思った時に役に立ちますよね。
菊のピンク色の花言葉は「甘い夢」です。
ピンク色の持つ優しげな甘いイメージをそのままにした花言葉です。
他の色ではどうでしょうか?
黄色は「長寿と幸福」「破れた恋」、白は「誠実」「真実」、赤は「あなたを愛しています」という花言葉です。
色によっても言葉が違うし、同じ色の花でも意味がいくつかあるので、贈る相手の事をよく考えた方が良いかもしれませんね。
種類が違う菊では冬に咲く小菊は、「純情」「元気」で、丸い形が可愛らしいピンポンマムという菊は「高貴」「君を愛す」「真実」「私を信じて」という花言葉です。
花言葉を知ったら、誰かに花を贈りたくなってしまいます!
まとめ
菊の生産地は、切り花でも、食用菊でも愛知県が一番だということがわかりましたね。
食用菊では愛知県に次いで、山形県や青森県が多いということですよ。
菊の開花時期は、秋だけだと思っていましたが、品種改良の結果、種類が増えて夏から冬まで咲く菊があって、長い期間菊の花を楽しめそうです。
花言葉は、つい気になってチェックしてしまいました。
色や種類によって言葉が違ったので、興味深かったです。
菊を見た時の印象が、花言葉を知る前と今では変わったかもしれません。