メガマウスとメガロドンの違いは?かわいいけど絶滅危惧種らしい!?
世界には様々なサメがいるもので、映画に出てくるような大きなサメや、小ぶりで可愛らしいサメなど、水族館で見ていても飽きませんよね。
しかし似た名前のサメもおり、中でも同じ様に口が大きいメガマウスとメガロドンについて情報が混ざってしまいます。
実際には絶滅しているのがメガロドン、深海にいるのがメガマウスと言われています。
そんなメガマウスがかわいい!という愛好家も一方では存在しており、深海にいる上にレアな生き物であるメガマウスに魅力を感じている人がいます。
あまりにレアな魚なので、絶滅危惧種では?なんて噂もあるのですが、実は絶滅危惧種と呼ぶにも、データが足りずに調査を繰り返されている魚とも言われているんです。
メガマウスとメガロドンの違いはどこ?
メガマウスとメガロドンですが、メガロドンが有名すぎて名前が混ざってしまうという人も多いのではないでしょうか?
そんな2尾の見分け方は、何より大きさで見分けることができます。
メガロドンはとにかく大きいサメで、体長は17メートル前後であると言われており、現在大きいサメの代名詞になったホホジロザメの約3倍と言われています。
一方メガマウスは最大7メートルなので、メガロドンがいかに大きいかがよくわかります。
またメガロドンは非常に獰猛で、様々な魚や動物を食べるほどの、自然界でも頂点にいる捕食者であり、比較的浅瀬にいたことが分かっています。
ではメガマウスはどうかと言うと、メガマウスは深海に住んでいるサメで、メガロドンほどの獰猛さは無く、ほとんど見られないことから、幻のサメとも言われている存在です。
また食べるものはプランクトンといった、メガロドンと正反対の性格ともいえるでしょう。
日本海の温かい海にいることが多く、少ない発見例の中でも一番多いのが日本とされています。
浮いてきたところを目撃されると地震が起こる、という都市伝説もありますが、特に関係はなく見つかっても地震との関連性はほぼありませんので安心してくださいね。
メガマウスはかわいい?!グロい?!
深海魚であり、口が大きく開く、見た目はどうしてもグロさに近いメガマウスなのですが、このメガマウスがかわいい!という層も少なくありません。
確かによく写真を見てみると目が小さく、数あるメガマウスのイラストの目も小さく愛らしいものが描かれています。
大きな口はぽかんと開いているように見えるためか、どちらかと言うとデフォルメされたメガマウスの可愛らしさが際立っていますよね。
他にも潰れた顔が可愛らしいといった評価もあり、非常に好みが分かれる魚であることは間違いなさそうです。
水族館などではメガマウスのぬいぐるみが販売されており、口が大きく、目がつぶらな簡略化タイプと、目にインパクトがあるリアルタイプの2種類があることから、可愛いと思うポイントが人によって異なることもわかりますね。
メガマウスの可愛さはぬいぐるみだけではなく、ピアスなどのアクセサリーにも使われていることから、男女に人気があるようで、金属のメガマウスを見るのもなかなか趣深いものがあります。
メガマウス以外のサメも、全体的に顔が可愛いと言われていることから、サメ類人気は顔にあると考えても良さそうですが、さかなクンによるイラストなど魚愛好家が愛でていることに影響されて、サメが可愛いと思えるようになった層も少なくないんですって。
メガマウスって絶滅危惧種なの?レアなだけ?
実はメガマウスは絶滅危惧種でも、レアなサメでも無いという事実があります。
国際自然保護連合といわれるIUCNのレッドリストのサイトにも登録されていないサメで、意外にも深海のサメでも無いのでは?という意見も上がっているんです。
幻のサメとしてご紹介していますが、この認識が世間には広いため、騒がれるのが嫌な漁師さんは捕まえたとしてもリリースしてしまうことが多いといいます。
ただ一般的に沖の方には来ないため、ちょっとレア感が残っていることは確かですね。
そのため目撃例もそこまで多くなく、捕獲して持ち帰ってきた漁師さんもそこまで多くないことから、調査もそこまで進んでいる状態ではありません。
その一例として、学術的にサメとして認定されたのはつい最近、1976年頃のハワイであったことが分かっています。
日本で正式にメガマウスとして認識され始めたのは1989年、なんと30年位の出来事だったんですね。
生体も調査中であり、分かっているのはブヨブヨの体とプランクトンを食べているということ位、人間を襲うことはないのですが、ダイビングなどで見つけるのはかなり難しそうです。
先程も触れましたが、日本で目撃されることが多いため、日本での研究が最も効率的だと言えるでしょう。
まとめ
メガマウスとメガロドンは、生きている時代や食べるものなど、違う部分はたくさんあります。
メガマウスはメガロドンと異なり、非常に温厚でプランクトンを食べますので、かわいいなんて声も決まれます。
レアなサメと言われていますが、近年ではそこまで希少さは無く、絶滅危惧種としての登録もされていません。
ただし情報があまりに少なく、調査もそこまで進んでいるわけではないため、まだ一般的なサメとも言い切れない状況なのです。
日本での目撃例が多いため、日本での調査が一般的になりそうですが、元々捕獲例がそうでなくても少ないため調査自体ができていません。
そうでなくとも捕獲が難しい深海魚に属しているため、これからの調査がどう進んでいくのか、深海魚好きには未知でわくわくしてくるような魚なのです。