まりものでき方は?売ってる場所や育て方も!大きく育てる方法とは?
まりもって不思議な生き物で、本当に生きているのか不安になるのですが、きちんと生きている植物です。
まりものでき方は生息している水中で、くるくると周りながら、糸状の藻があつまって丸くなって作られる、植物の集合体です。
かなり特殊な存在ですが、わざわざ名産地である北海道にいかなくても、今は大きいペットショップや、水草売り場に行くと販売されていることが多いですね。
それなら大きくできるだけ育ててあげたいと感じるのが人情というものなのですが、水流の動きがない水槽の中ではなかなか管理も難しく、調査をすることも難しいため、正確に大きくする方法は分かっていません。
それでも愛好家たちは工夫して餌を変えたり、温度を変えたりと試行錯誤して少しずつ大きくしています。
まりもの詳しい生態や情報をご紹介していきますね。
まりものでき方は?阿寒湖で生まれる天然記念物
まりもというと阿寒湖のものをさし、阿寒湖の水流と、まりもの元となる藻の形状がまりものでき方に大きく左右しています。
まずまりもの元となる糸状の藻が、阿寒湖の水流や波に揺られてどんどんと成長、集合していきます。
この後時間をかけて波に揺られてどんどんと丸くなっていき、更に阿寒湖での環境でどんどんと大きくなっていくことでまりもができていくんです。
まりもは他にも北海道や青森の池や沼、中部地方の方でも生息しているのですが、こちらのまりもは丸くならず、単体の植物としてでしか存在しません。
そう、まりもは一般的に丸いものが有名なのですが、実はまりもという植物が元に存在しており、環境によって丸くなっていくということが分かっています。
そして、まりもが丸くなるのは、最初にご紹介した阿寒湖と、アイスランドにあるミーヴァトン湖という場所だけという研究結果が出ているんですね。
元々まりもは淡水性の藻の1つであり、比較的様々な場所で生息している植物なのですが、丸くなるだけの同じ環境ができているのが、先程の場所ということになります。
それにしても水流で固まっていき、丸い球状になるという現象は非常に珍しい現象であり、これらの神秘的な部分が理由で阿寒湖のまりもは天然記念物に指定されています。
逆に言うと、天然記念物になってしまったがために生態調査をすることがかなり制限されてしまっているため、詳しいことは殆ど何も分かっていないと言っても過言ではないのです。
まりもが売ってる場所って?結構身近にあります
まずまりもが販売している場所といえば、阿寒湖のお土産屋さんなのですが、お土産屋さんやこれからご紹介する場所で販売されているまりもは、天然のまりもとはちょっと異なり、藻を手で固めて作ったものとなります、つまり偽物です。
第一天然記念物の植物を勝手に持ってきて販売してしまったら、間違いなく犯罪になってしまいますもんね。
というわけでまりもは阿寒湖までいかなくとも、ペット用で買えるまりもは水草売り場や、大きなペットショップに行くと購入することが可能となっています。
他にも大手のネット通販やお花屋さん、水族館といったちょっと意外な所でも購入することができます。
そうそう、もちろん「まりも専門店」もありますので、チェックしてみてくださいね。
もうひとつ、販売されているまりもにも、生きているまりもと生きていないまりもがあります。
判断できる要素としては「水を変えることができるか」で、完全密封しているキーホルダーなどに入っているまりもは生きていません。
しかし水を交換できるコルクやアルミなどの蓋がされている瓶に入っているまりもは生きているため、水を取り替えてきちんとした環境においてやれば、ちゃんと大きくなっていきますよ。
まりもの育て方は?大きくしたい!
まりもを大きく育てるにはかなりコツが必要となります。
先程も触れましたが、球体となっているまりもは天然記念物であり、どの様な環境に置くと育っていくのかが分かっていないためです。
それでもまりも愛好家達が少しずつ、ペットとしてのまりもを育てながら、ホームページなどで自分の研究を発表しています。
結果としてまりもが大きくなるには非常に長い年月がかかること、栄養を与えすぎたり強い光を当てたりしてしまうと、変色したり枯れてしまったりといったトラブルに繋がることが分かっているんです。
研究施設でも1年で数ミリですから、愛好家が家で育てるとなると相当の時間がかかることが目に見えていますので、長い目で見ることはまりもを飼うときの絶対条件であることは忘れないようにしましょう。
個人でうまい具合に成長した例を見てみると、大体水温は25度、窒素やカリウムなどが入っている一般用の水草肥料を与え、決まった蛍光灯の光を当てるといった方法があります。
これを知ってしまうと、個人での育成はかなり難しいことがわかるのですが、やはりそれでも個人でまりもを大きく育ててあげたい!という人は挑戦してみましょう!
丸くすることは手でもできますが、キレイに育てるとなると話は変わってきます。
相当の覚悟を持っての育成が必要なのは、まりもも同じことなのです。
まとめ
まりもができるためには、特定の環境でまりもとなる植物がくっつきあい、水中で水流や波で転がって球状になっていくことが重要になります。
その環境は世界で見てもアイスランドのミーヴァトン湖と日本にある阿寒湖しかありません。
そのためこれらは世界の重要文化財になってしまったため、詳しい情報は殆ど研究ができないというのが現実です。
そんなまりもですが、手で丸められた人工品とはいえ、家で簡単に飼うことができます。
大きくするには設備や愛情、コツが重要になってきますが、不可能なことではありません。
近くにいるだけでなんとなく和む「まりも」一度は机の上に乗せて楽しんでみると作業が捗りそうですね!