クラゲの生まれ方は?クラゲに刺されたらどうなる?どうするべきか?
クラゲって謎が多い生き物ですが、見つめているとだんだんとリラックスしてくるから不思議な生き物ですよね。
クラゲは親クラゲから生まれた植物のような生き物から、徐々にクラゲへと進化していき、また生まれるというサイクルは他の生き物と同じとなっています。
ただベニクラゲというクラゲだけは別例で、自ら幼体に戻って成長することがわかっています。
そんなクラゲですが、刺されてしまうと強い毒で凄まじい痛みを感じます。
電撃を受けたような痛みという表現がよくされていますが、瞬間的な激痛と思ったほうが良さそうです。
その後はじわじわと腫れていき、痛みがしばらく続きます。
刺されてしまったら必ず海から上がり、痛い部分をしっかり冷やしてくださいね。
詳しい内容はについてはこれからしっかりご紹介します!
クラゲの生まれ方ってどんなもの?
クラゲの生まれ方について、一般的なミズクラゲの一生を見ていきましょう!
クラゲはまず親となる雄と雌のクラゲのたまごから生まれます。
卵から生まれるとプラヌラという生き物になって、海を泳いで岩などにくっつきポリプという生き物に変わります。
更にストロビラとして植物のように生き物を捕食するのですが、ストロビアとプラヌラとポリプの時は性を持っておらず、まだクラゲのような体も持ち合わせていません。
しかしストロビアが更に成長すると、エフィラと呼ばれる、小さいクラゲの幼体になって、雄雌も決まってくるんです。
ここまで随分時間がかかっていますが、クラゲが長生きするのもこういった下準備が長いためとも考えられますね。
さて、エフィラから更に成長していくと小さいクラゲになり、大人のクラゲに成長して、またポリフを生んで溶けて死んでいってしまいます、これがクラゲの一生です。
しかしベニクラゲはちょっと違い、母体となるクラゲが危ない目にあうと、死なずにベニクラゲのポリブとなって「同じ遺伝子の」クラゲの幼体に戻ります。
非常に小さいクラゲですし、傷つくだけであればどんどん自身を増やしていくこともできるのですが、ほとんどが食べられてしまうので海に残っているベニクラゲは少なく、バランスが取れているわけです。
クラゲに刺されたらどうなるの?
クラゲに刺されてしまうと、瞬間的に非常に強い痛みに襲われます。
更にその後刺された部分は腫れ上がって長い間痛みがずっと続いていきます。
痛みは多少の個体差はありますが、全てのクラゲは触手に毒があり、かすっただけでも強い痛みが残ると言われているんです。
実際にクラゲに刺された人の話を見てみると、刺されてから15分くらいで痛みが悪化、更に倦怠感などが一気に出てくるため、クラゲに刺されたら必ず海から出ることは必須条件と言えるでしょう。
刺されたところのほとんどがミミズ腫れになり、赤く腫れて痛痒さに変わっていくため、油断をしていると思わぬ痛みに悶絶してしまうこともあります、応急処置はしっかりしておきたいですね。
さて、1回目でも非常に痛みが残るため、クラゲに刺されるのは避けたいものですが、気をつけたいのは2回目です。
ハチと同じ様に、2回目以降はアナフィラキシーショックという、アレルギー反応が体が出てきやすく、同じく刺されてから15分くらい経つと体に反応が出てきます。
症状は個人差が多少ありますが、くしゃみや咳からの呼吸困難、じんましん、嘔吐、動悸、不安感といった心身にダメージが出てくる他、これらの症状によるショック死も十分あり得る話です。
クラゲに刺されたらどうするの?
クラゲに刺されたら応急処置を忘れないようにしましょう。
処置が遅れるとその後の痛みがひどくなり、ミミズ腫れも大きいものになっていきます。
またクラゲと接触してしまった場合、必ずすぐに海から上がることも忘れないようにします、万が一アナフィラキシーショックが出た場合、そのまま命に関わることは言うまでもないためです。
ここからはクラゲに刺されたらどうしたらいいのか?をご紹介しますね。
クラゲに刺されたら何より見える範囲で触手が残っている時はピンセットなどできちんと触手を抜き、取れない場合は優しく海水で洗い流しましょう。
普通の水だと細胞が元気になってしまうため、必ず海水で優しく洗うのがポイントです。
最後は温める、冷やす、で意見が未だ分かれているのですが、どちらも痛みを和らげる分にはどちらも問題ありませんので、お好みの方を選んでください。
どちらを選んだ場合も、これらはあくまで応急処置なので、必ず病院で受診することが大事です。
15分くらい様子を見て、急ぎの場合は救急車を呼ぶことも大切です。
痛みを和らげる方法にはお酢をかける方法もあるのですが、クラゲによっては悪化してしまうこともあるので、使わないほうが無難でしょう。
まとめ
クラゲの生態は不思議なものですが、動物と植物の間くらいにある生態といっていいでしょう。
植物のように成長しながら、最後は動物として一生を終えます。
ただ知性などは持っていないため、最終的には植物に分類される生物とも言えます。
刺されると凄まじい痛みと、個人によってはアナフィラキシーショックを起こすことがありますので注意が必要です。
刺されたら即海から出て、応急処置をした後に医療機関で診察してもらう方法が一般的です。
特にアナフィラキシーは2回目以降刺された人が多く出ますので、できれば早めの受診をして手遅れにならないようにしましょう。