NASA火星探査機の名前と日本人の関係は?ライブカメラはある?
日本時間で2021年2月19日の朝火星探査機、名前は「パーサヴィアランス」(日本語で忍耐)が火星に降り立ちました。
このパーサヴィアランスのジェット推進研究所には日本人の技術者たちも参加しており、とても興奮していると話しています。
そんな興奮を共有するかのように、NASAでは火星のライブカメラを公開することになりました。
リアルタイムでの映像ではありませんが、ライブカメラはいくつか動画が投稿されているので、火星の空気を体験するためには十分と言えるでしょう。
そんな興奮がさめないNASAの火星探査機の情報についてご紹介します!
NASAの火星探査機の名前は少し言いにくい?
NASAの火星探査機の名前は、当初マーズ2020という名前でした。
しかしやはりちょっと味気が無いということで、新たな名前の候補9つの中から名前を選ぶことになったんですね。
最終候補に残されていたのは、エンデュランス(我慢)、プロミス(約束)、テナシティ(粘り強さ)、ビジョン(先見の明)、クラリティ(明晰)、パーサビアランス(忍耐)、カレッジ(勇気)、インジェニュイティ(創意工夫)、フォーティチュード(不屈)の9つとなりました。
この名前は世界中の学生から公募したものであり、審査員が155個まで厳選、NASAが更に9個に名前を絞り込んで出した結論です。
そのため日本人としてはちょっと言いにくい言葉が並んでいますが、どれも新たな火星探査機にふさわしい名前となっています。
名前が決定した折の記者会見では、名前を最終決定した際に名前の意味を「人類の忍耐無しで火星の探索や歴史的な宇宙の偉業はできなかったから」と答えていました。
確かに宇宙に旅立つということは、大気圏を越えて安全圏を抜け出し、未知の世界に向かうということ。
そういう意味では少しでも安全な方法で成功できるように、忍耐強く最大限を追求する必要がありますよね。
だからこそ火星探査機の名前は「パーサヴィアランス」という名前がつけられたんだな、と納得してしまいます。
NASAの火星探査機に日本人は参加している?
NASAにはジェット推進研究部という部署があり、特にJPLと呼ばれています。
この部署、すごいのは太陽系にある全部の惑星、つまり科学の授業で覚えることになる天体全てに探査機を送ってるんです!この部署には日本人の技術者が何人も関わっており、当然ながら毎回緊張の中で実験を繰り返しています。
皆さん言葉の壁はもちろんですが、学ぶ大学もマサチューセッツ大学など有名大学に通いながら専門用語も学んで、NASAを目指したとインタビューなどで答えていましたよ。
更にNASAは10ヶ所のセンターが有り、協力しながら作業をしているため、選択幅も大きくなっています。
さて、NASAに注目しがちなのですが、実は日本でも日本宇宙空港研究開発機構(JAXAですね)が2022年に火星の軌道へ小型衛星を打ち上げる予定となっていました!
更に2024年には火星衛生のフォボスから火星のサンプルを持ち帰る計画が立てられていました。
NASAで活躍する日本人は数多く、日本の技術者はほとんどNASAにいるのではないか、と感じてしまいますが、そんなことはありません。
NASAもJAXAも同じ様に切磋琢磨しながら宇宙、火星探査機を送り込み日々研究が続いているということです。
NASAの火星ライブカメラはどこで見られるの?
よくテレビ番組の映像で、火星ライブカメラなどの画像が流れますが、これらは一般の私達が見ることはできるのでしょうか?
なんとNASAでは動画投稿サイトYou TubeやフェイスブックのNASAのアカウントから映像を見ることができるようになっています。
ただしリアルタイムでの中継カメラはありませんので、その点は残念ですが見ることはできません。
ライブ映像は探査機側が地球にデータを送るのに、1病で32キロビットしか飛ばせず、時間差が大きく出てくる上、火星の日中に8分しか使えないのです。
そのためライブ映像は当分は、性能的にまだ地球と時間差なく中継することができる予定がありません。
しかし着陸の様子や火星の探査機周囲の映像などが高画質で見ることができる他、なんとVRに対応した360度カメラの映像を楽しむことも可能です。
パーシヴィアランスには19個程のカメラがあり、記録されたのは英語圏で2021年の2月20のものが最新となっています。
見ることができるのは水平視線のみなので、空を見ることはできないのですが、今にも触れられそうな位の高画質・4Kで火星の大地を見ることができますよ。
静止画、動画ともに楽しむことができるので、火星の様子をチェックしたい場合はNASAが公式に出しているものをチェックしてみましょう。
まとめ
NASAの火星探査機の名前は、忍耐を意味するパーシヴィアランスといいます。
この開発には日本人も多く関わっており、その技術の高さや能力を使いながら、探査機を様々な惑星に送っています。
その様子はNASAの火星のライブカメラから見ることができますが、今のところはまだ録画されたものと画像のみです。
しかしいずれは火星からのリアルタイム映像が、お茶の間やインターネットで楽しめる日が来る可能性があります。
もう少しだけ時間がかかりますが、その時が楽しみですね。今は火星で任務にあたっているパーシヴィアランスの成功を祈りましょう。