とろみ粉の成分って何?片栗粉との違いとは?代用品ってどんなもの?
高齢化社会や子育て世代などだけでなく、普段の調理でも重視されているとろみ、このとろみをつけるには様々な方法があります。
しかし小麦粉や片栗粉等の素材によって、とろみの具合が違うため最終的にとろみ粉を使う人も多いのではないでしょうか。
そんなとろみ粉の成分は、でん粉やその他添加物によってできているの、知っていましたか?
言うまでもなく片栗粉との違いが大きく、とろみ粉と片栗粉の違いは唾液で溶けるかどうかと言われています。
とろみ粉の代用品は様々ですが、ここではコーンスターチなどがおすすめです。
詳しい内容をご紹介していきますね。
とろみ粉の成分は?
とろみ粉は正式には「とろみ調整食品」といい、でん粉を中心として、デキストリンや増粘多糖類などの食用の製品を混ぜて作られています。
粉状の調味料になっていて、とろみを付けたい食品の中に入れて混ぜると、その食品にとろみが付くという仕組みです。
このでん粉は唾液で溶けるように加工されており、口の中に入れると、とろみがすっと溶けて飲み込みやすくなるというわけです。
もちろんとろみ粉をたくさん使いすぎると固くなってダマになってしまい、そういったものを食べると喉に詰まる可能性が有るので注意が必要です。
とろみ粉は、加齢や病気によって飲み込む力が弱くなってしまい、通常食道を通る飲み物が気道に入りやすくなってしまいまうため、食道の方に飲むものを移動しやすくする効果があります。
とろみ剤にも種類があり、先程のデンプン(でん粉)や、グアガム、キサンタンガムといったものがとろみ剤として使われています。
使うときのポイントは、とろみ粉を入れて手早く混ぜることでとろみがつきやすくなり、違和感なく飲み込みをすることが出来るようになるということです。
また二度混ぜとして、かき混ぜた後10分放置してから再度かき混ぜるという方法もあります。
二度混ぜをするととろみが強くなるので、よりとろみが必要な人におすすめの方法です。
とろみ粉と片栗粉の違いって?
とろみ粉と片栗粉の違いは唾液で溶けるか溶けないか、が最も大きなポイントとなります。
片栗粉に使われている成分は唾液で徐々に溶けていってしまうため、時間が立つごとに再びとろみの無い液体に戻ってしまいます。
しかしとろみ粉、いわゆるとろみ調整食品は唾液で溶けず、また片栗粉のように加熱をしなくてもとろみが付きます。
入れた分だけとろみが付くのはとろみ粉も片栗粉も同じですが、片栗粉の方はあらかじめ水で溶いてから入れるのに対し、とろみ粉はそのまま粉を入れて混ぜればとろみが付きます。
粉を入れすぎてダマができてしまうのはどちらも同じですので、ダマができないように量を調整するか、しっかりと混ぜてから飲ませてあげるようにしてくださいね。
ところでとろみ粉はちょっとお高めだから、安価な片栗粉で代用できないか、という考えに行き当たる人も多いのではないでしょうか。
結論から言うと全く無いよりは良いのですが、唾液や長時間の食事の間でとろみがなくなってしまうことや、いちいち加熱をしてとろみを付けなければならないことを考えると、おすすめはできません。
片栗粉を使う場合は取皿に分ける、スプーンを変えるなどの対応策を考える必要がありますが、やはりとろみ粉を使ったほうが安全性も、手軽さも高いのは言うまでもありません。
とろみ粉の代用が出来るものってある?
とろみを付けたい場合、片栗粉では不安、とろみ粉の代わりになるものが良い、というときの代用品には4つの材料をつかうことができます。
それは米粉、葛粉、コーンスターチ、そして粘り気の有る食品です、これらを使うことである程度とろみ粉の代用をすることができます。
それぞれに得手不得手はありますが、この中であればコーンスターチを使うのが最も使いやすく、目的に沿ったとろみを付けることが出来る食品です。
詳しくどういうものなのかを見ていきましょう。
米粉やコーンスターチはとろみはやや柔らかいものの、とろみ付けには最適です、ただし見た目が白っぽくなってしまうため、おつゆなどが濁って見えるのが難点です。
葛粉は透明さをキープし、冷えていくと固くなるので、早めに食べるとろみ付けにピッタリなのですが、難点はどうしても価格が高いことや、パッケージやメーカーに寄って葛粉の配分が異なっていることが挙げられます。
粘り気のある食材であれば、見た目も変わらず料理のアレンジもしやすいので、どうしてもとろみ粉がない場合はこういった食品を使うととろみがある料理を作ることができますね。
粘り気がある食品というとなめこやオクラなどが思いつきますが、じゃがいもやれんこんをすりおろしても粘り気の有る食品ができます。
すりおろしたものをお汁に入れるだけでもとろみの有る柔らかい味の料理が作れますよ。
まとめ
とろみ粉の成分はデンプンなどのとろみが付く食品添加物で作られています。
片栗粉などと異なるのは唾液で溶けるか溶けないかで、とろみ粉は唾液で溶けないため、食事が終わるまで食品にとろみを付けておくことが出来るのです。
他の食品などでも片栗粉やとろみ粉の代用をすることは出来るのですが、それらも一長一短であるため、自分でお好みのとろみ成分を知っておくと良いでしょう。
とろみに関する食品は価格も高いものから安いものまで様々ですので、少し高くても確実なものを使うか、手早く食事が終わるから安いもので代用して使うかは家庭の事情で調節しましょう。
飲み込むのに必要なとろみ、あなたはどうやってとろみを作りますか?