さざ波とは意味や季語が知りたい!どんな比喩の時に使ったら良いの?
さざ波といわれて、波であることはわかるけれどどんな波かはわからないという人、結構多いのではないでしょうか?
さざ波は小さな波で、普段の穏やかな波のような状態と思っていいでしょう。
季節全てに現れる波でもありますから、ある意味当たり前なのですが、さざ波は季語としては使われていません。
しかし俳句では非常に愛されている言葉であり、心のちょっとした動揺を表す比喩としても使われているんです。
平穏な状態にちょっとした波が立ち、不安などを表現する言葉として使われていますね。
さざ波には様々な波が思いつきますが、ここでは正しいさざ波の状態や使い方についてご紹介していきます。
さざ波とはどんな波?意味を知りたい!
さざ波とは、小波や細波とも書く小さな波で、本当に弱い風が吹いたとき、海面上などでできる小さい波のことを言います。
本当に小さな波であり、無風であれば見ることができず、風が強すぎると大きな波になってしまうため、意外に見るのは難しい波とも言えそうです。
海の波より小さく、湖など普段波がさほど起きない場所で見ることができます。
しかし波の大きさを勘違いしてしまうと、誤用として意味合いが全く本来の意味とは異なる意味で使用してしまうので注意が必要です。
小さな波でも波紋のように広がれば、その影響はこちらに戻ってきてしまうのと同じで、大きな事態をさざ波と表現してしまうと、思わぬ誤解を招き大変なことになりますので、使うときは慎重さも必要ですね。
日本では漣という表記もあり、これは日本人の名字としても使われている表記です。
中国でも同じ漢字でさざ波という表現がありますが、こちらも日本語と同じ意味で使われているため、漢詩などでも同じように使用されています。
このように広い用途で使われている言葉ですが、身近さもあってか、心の動きやちょっとした言葉の比喩として数多く使われている言葉なので、本来の用途よりも比喩表現でのさざ波のほうが、耳に覚えがある人も多いのではないでしょうか。
さざ波はいつの季語?実は季語ではない!?
さざ波は様々な俳句や短歌などの表現として使われています、そこで思ってしまうのが、季語としてのさざなみです。
やはり波というくらいだから、海のようなもので、夏の季語になるのかなと思う人も多く、季語がかぶってしまうなど創作に悩んでしまう人も少なくありません。
実はさざ波は季語ではなく、いつでも使える言葉です。
さざ波は情景だけでなく、比喩の表現として使われることが多い言葉ですし、いつの景色でも見ることができるため、気持ちをさざ波で表したいのに、この言葉と季語がかぶる、季語が真逆になってしまう、といった心配は要りません。
しかし季語ではないのですが、好んで詠まれる時期は6月で、ちょうど気候が不安定な頃だからこそ読みやすい時期というのはありますね。
実際に季節問わずさざ波は俳句などで詠まれており、歌集や俳句集などの先例を見てみると自由に使われている様子を見ることができます。
情景を歌った歌にアクセントとして加えるもよし、直接心の動きを描いた表現に加えていくもよしと、さざ波は万能選手の言葉と言えるでしょう。
ただしあまり使いすぎると芸がない、ワンパターンといった作品群になってしまいますので、使い時には注意しましょう!
さざ波は比喩表現としても使える!
さざ波が立つ、や、さざ波のように、などさざ波に関する比喩表現は非常に多くあります。
表現としての意味では、うまく言っていたのに不穏な兆候が見えることや、ちょっとした不和が生まれるといった、心の中に影を落とすような意味合いで使われているんです。
そのため詩歌で使われるときは、通常の小波の意味として使う場合と、心情を歌う意味として使う場合の2パターンがあります。
またさざ波のように、と表現した場合は徐々に周囲に広まっていく様子を表している表現となるため、さざ波の使い方には様々な用法があることがわかりますよね。
もちろん詩歌だけではなく、日常の比喩表現としてもさざ波という言葉は使うことができます。
この場合は良い意味で使うことはあまり多くなく、関係者たちの間に亀裂や不和が生じる場合に使うことが多いですね。
心の動きではあまりいい表現としてさざ波は使われないのですが(誤用ではないため使う場合もある)、自然現象の比喩として美しい波紋などを表すこともあります。
さざ波には様々な意味合いが隠れており、人間が見れば美しいと感じるものや、比喩として不穏なものなど、たくさんの言葉がさざ波には隠れています。
使い方にちょっとしたコツがありますが、日常的に使っても全く問題ない言葉です。
まとめ
さざ波とは弱い風でできる小さな波であり、ときに美しさを、ときに不穏さを表す存在となっています。
比喩表現として使うことが多く、詩歌でもその言葉の特徴が発揮され、季語がないことからも表現として非常に愛されていますよね。
ただ使用するときには、あくまで小さな波であることを意識しておかないと大きな誤用をしてしまう可能性がある言葉でもあります。
どのような言葉にも言えることですが、言葉を使うときにはあらかじめ意味をきちんと把握して使用しないと、思わぬ誤解や大きな事態に発展する場合がありますのできをつけましょう。