さんまのタンパク質や食べるものは?さんまのぬか漬けの作り方って?
さんまのタンパク質は魚の中では多い方で、100グラムで約18グラムのタンパク質が含まれています。
そんなさんまは動物性のプランクトンや、魚の卵、小魚など意外と雑食の生き物なのです。
雑食ではありますが、安心してこちらも食べることができるような雑食ですよね。
塩焼きやマリネなど様々な食べ方ができるさんまですが、実はさんまはぬか漬けにしても美味しいお魚だってこと知っていましたか?
ぬか漬けにしたあとは焼いて食べるとふっくらして非常に食べやすいお魚になるんですって。
それではさんまについて詳しくご紹介していきますね。
さんまのタンパク質ってどれくらい?
さんまのタンパク質は、1尾約100グラムですので、19グラムとなっています。
これは魚の中では結構高い数値となっており、普段食べている量から計算すると、さけは22グラム、ブリは21グラムなのですが、キンメダイは約18グラムです。
タンパク質といえば肉と思ってしまいますが、魚も優良なタンパク質を取ることができる食べ物の1つです。
ちょっと意外ですよね。
タンパク質は人間の体には欠かせない成分であり、筋肉を作るものになったり、お肌や爪をきれいに保ってくれたり、精神的なストレスや集中力を高めてくれる効果もあります。
ちょっと前の日本人の朝ごはんの中にはサケが組み込まれていることが多くありましたが、実はあれは理にかなっていたことがわかりますね。
肉類のタンパク質と違うのは、消化がしやすく、必須アミノ酸とのバランスが取れていること、脂質が少ないことが特徴としてあげられます。
このことを考えるとさんまなどの魚のタンパク質はかなり優良なタンパク質と言えますよね。
更にさんまにはDHAが入っており、中性脂肪や悪玉コレステロールを減らすという働きもあります。
焦げが気になる場合は発がん性物質を分解して無効化する、大根おろしを一緒に食べると良いという研究結果もあります。
食べ合わせとしても美味しいですが、きちんと理にかなった組み合わせであることがわかりますね。
さんまが食べるものって何がある?
内臓、頭まで美味しくいただくことができるさんま、でもさんまって何を食べるとあんなに美味しくなれるのでしょうか。
さんまは植物性のプランクトンや魚の卵、小魚や小さいエビ・カニといったものを中心に食べています。
小さい時はプランクトンくらいの小さいものを中心に、大きくなると小さいエビや小魚を狙うようになっていくんです。
そのため結果的に雑食であり、ほぼなんでも食べると言っても過言ではありません。
ただそれにしてもどうしてサンマは内臓まで美味しく食べられるのでしょうか?
だって雑食であれば臭いが残って、内臓は食べられなくなっていてもおかしくありませんよね。
実はサンマは胃が無く、更に腸もありませんので、食道に入ってすぐ外に出ていってしまうという特徴があります。
そのため体の中にほぼ排泄物が残ることが無く、そのまま内臓まで楽しむことができます。
更にサンマは昼にご飯を食べ、夜は何も食べないのですが、サンマ漁が行われるのはちょうどお腹が空っぽな夜の時間帯です。
食卓にあがるサンマに排泄物がほぼ無いのにはこんな理由もあったんですね。
内臓部分はビタミンAなどのお肌にいい成分がたくさん入っているため、内臓ごとしっかりと頂きたい魚なのです。
さんまのぬか漬けの作り方を知りたい!
サンマのぬか漬けと聞くとびっくりしてしまいますが、そもそも魚をぬか漬けにするのは福井県の郷土料理「へしこ」とも言われています。
サンマの場合は「へしこ」とは言いませんので、へしこ風サンマのぬか漬けと呼ぶのが正しいですね。
用意するのはサンマ2匹に鷹の爪1本、血抜き用の塩水(1リットルに30グラム)と、塩30グラムに糠70グラムを用意します。
サンマを3枚に開き、内臓をとったサンマを血抜き用の塩水に入れて1時間待ちます。
その後は糠、鷹の爪、塩を混ぜたものをしっかりまぶして身に挟み込み、更にくるんで密封できる袋に入れます。
後は半日から一晩つければ完成です。
できたものは糠を洗い落としてからいつものように焼けば完成です。
塩でいつもの通り焼くより、ふっくらとしていて旨味が増しているため、たくさんのサンマが食べることができる頃に一度は試してみたい調理法です。
糠は残っていると少し焦げやすいため、できるだけ糠を取るか、こまめに様子を見てあげてください。
釧路では本格的なぬか漬けのサンマを糠サンマとして販売しています。
こちらは重石をのせてしっかりと低温熟成させたサンマなので味がまた少し異なります。
ぬか漬けにすると乳酸菌もたっぷりと増えるため、栄養素が倍に増えていくのがポイントとなっています。
まとめ
さんまのタンパク質は魚の中でも比較的多く、1尾で19グラムのタンパク質が取れます。
更に魚にはDHCや抗酸化作用のある成分が含まれているため、肉でタンパク質を取るよりも胃の負担が少なく、良質のタンパク質を取ることができるのです。
そんなサンマは植物などを食べているのですが、内臓まで楽しめるのは、体内に排泄物が殆ど無いためで、ビタミンを豊富に含んだ内臓を一緒に食べると更に栄養効果が高くなります。
ぬか漬けにすると風味やふっくら感が増し、更に美味しいサンマになること間違いなしです。
一度はぬか漬けのサンマにもチャレンジしてみたいですね。