キウイって鳥の名前の由来や別名はどんなもの?英語でもキウイなの?
キウイという名前の鳥がいます、果物のキウイにとてもそっくりで、まるで果物にくちばしが生えたみたいな見た目をしていますよね。
実はこのキウイという鳥の名前、果物ではなくて鳥のほうが本家だって知っていましたか?
果物は元々中国産の果物で、ビトウコウと呼ばれていたのですが、ニュージーランドからこの果物を名産品としてだそう!と思った時に、鳥のキウイに似ているからこの名前が付けられたんです。
鳥のキウイにも様々な種類がおり、オオマダラキウイやコマダラキウイがいるんですよ。
鳥の方のキウイは英語でbrown kiwiと呼ばれています。
キウイの謎多き存在について少し詳しくご紹介していきますね。
キウイが鳥の名前になった由来は?
キウイが鳥の名前になったのは、果物のキウイに姿が酷似しているから、とほとんどの人が思っています。
しかしそれはちょっと違っていて、実際はキウイは昔からニュージーランドにいる鳥であり、キウイとは現地語で「鳴き声」という意味を持っていました。
ニュージーランドにマオリ族が住んでいた頃からいた事になりますので、相当昔からキウイはキウイだったんですね。
じゃあ果物の方のキウイは鳥のキウイに姿が似ているからついた名前なの?と言われると、8割は当たりなのですが、知っておいてほしいこともたくさんあります。
それは元々キウイというフルーツは中国が原産となっている果物で、中国ではビトウコウ、英語でチャイニーズグーズベリーと呼ばれていたということ。
ニュージーランドといえばキウイフルーツですが、これは20世紀に入ってから栽培されるようになったという驚くべき事実があります。
ずっと中国の名産品であったのですが、ニュージーランドでも栽培が盛んとなり、これを国の象徴となる名産物にしよう!となった時に、じゃあ鳥のキウイに似ているからキウイと名付けよう!ということになったんですね。
というわけでキウイは元々ニュージーランドに昔からいた鳥の名前であり、果物のキウイと運命的な出会いを果たしたことで、現在の姿になったということです。
キウイの鳥の方は別名があるの?
残念ながらキウイは昔からキウイでしたので、別の名前はありません。
なんと言っても「キーウィ」と本人達が鳴き声を出しているので、これ以上の名前はありませんよね。
ただ少し不名誉ですが「飛べない鳥」という別名であれば、キウイたちは持っています。
なぜ飛べないのかというと、キウイたちは嗅覚が非常に優れていて、地中にいる虫たちをご飯にして日々を生きているため、飛ぶ必要が無いからなのです。
ニオイをくちばしにある孔、人間で言う鼻孔から餌のニオイを嗅いで、なおかつ捕食する鳥は世界中を探してもキウイしかいないんです。
卵も非常に大きいことから、ダチョウにかなり近い鳥類とも言えそうですね。
それもそのはず!実はキウイはダチョウの仲間として現在学名でまとめられるのではないか?という意見が出てきているのです。
ニュージーランドには元々こういう鳥類が多かったようなのですが、海外からやってきた鳥や哺乳類などの天敵が数多く出てきてしまい、現在は絶滅危惧種になってしまいました。
そのためかなり限定的な動物園にいることが多く、自然ではあまり見ることができないようになっています。
キウイには幾つか仲間がおり、通常のキウイの他に、オオマダラキウイとコマダラキウイが存在しています。
キウイの鳥の方は英語でなんていうの?
キウイは英語でもkiwiなのですが、学名では「Apteryx australis 」と呼ばれています。
日本語に直訳すると名前はそのままオーストラリアのキウイという意味になるんですね。
また元々の中国の果物としてのキウイの名前は「Chinese gooseberry」といいます。
ニュージーランド側の「キウイをニュージーランドの名物にする」という目論見は見事に成功しており、現在kiwiという単語を使用した言葉も幾つかでてきました。
キーウィドル、キーウィガイなどがその代表的なもので、キウイという鳥の名前を使用したことで、いかに果物としてのキウイが市民権を得るようになっていたのかがよくわかりますよね。
それを更に代表しているエピソードが、I'm Kiwiという言葉でしょう。
これはニュージーランドの人が実際に、あなたはどこの国の人?と聞かれた時に答える文章で、ニュージーランドの人たちは自分たちをキウイですと答えるんですって。
少し砕けた表現ではあるのですがきちんと通じますので驚きです。
こうやって見ていくと意外にキウイの英語表現は数多くありますが、キウイそのものが有名すぎる単語ですので、単品で意味が通じてしまうこともあるという、まさにいい例だと言えますよね。
まとめ
キウイはkiwiという名前の鳥が大元となっており、果物自体は中国で生まれたものです。
20世紀に入りニュージーランドで代表的な果物、つまり名産品にしようということで、鳥のキウイに似ていることから名前を拝借して今に至るんですね。
このキウイは現在数が少なくなってきており、保護対象となってしまいました。
そのため決まったところでないとほとんど見ることができないのですが、その生態の珍しさや愛らしさから、人気はどんどんと高まっていることは間違いありません。
機会があればぜひ、キウイの愛らしさに触れてみましょう。
その魅力にたっぷり魅せられること間違いありませんよ!