皆既月食とはわかりやすく解説!撮影設定が知りたい!次はいつなの?
皆既月食が記憶に新しいですが、そもそも月食と何が違うんでしょうか?
何より月が赤くなるのが不思議なのですが、これは国の天文台などが解説していて、太陽の光の色によって変わると言われているんです。
カメラで撮影するにはやはりできるだけ焦点距離が大きく感度が良いカメラがベストとされています。
設定は意外と簡単なので、初心者でも安心ですが、三脚は必須です。
これは月が赤い時は望遠をしっかり使わなければならず、手で持っているだけでは安定しないためで、確かに手が震えたらキレイに皆既月食は撮影できません。
次の皆既月食は日本で見ることができるのは2022年の11月8日、それまでに皆既月食の知ってそうで知らないことをご紹介していきましょう。
皆既月食とはわかりやすく解説!
月食とは、太陽光がなければ輝くことがない地球と月との関係があって起きるものです。
自分で光っている太陽の周りを回りながら、更に自力で地球は回っているのですが、この時どうしても太陽の光が当たらない場所が出てきます。
これが夜になる仕組みですよね。
月は更に地球の周りを回っているのですが、通常は月は地球の影になることはなく、どこかしら太陽の光が当たっているので、月がキレイに見えています。
さて、ここからが月食の話なのですが、月と太陽の間に地球が入り込んでしまい、一切太陽の光が月に当たらなくなるときがあります、これが月食です。
殆どの場合がちょっとだけ地球の影に隠れてしまう、部分食と言われる月食なのですが、皆既月食は地球の影の部分に完全に入り込んでしまうため、月が真っ暗で見えなくなってしまうんです。
月は自分では光りませんし、地球も光源にはならないので、影になったら真っ暗になってしまうんですね。
じゃあなんで皆既月食だと月が赤くなるのか。
光には見えていないだけでかすかな明かりになる波長が出ています、紫外線や赤外線といった光だと考えるとわかりやすいでしょう。
太陽の光は地球の外側を通って波長が変化し赤い光に変わります。
この赤い光だけが月にかかるため、本来であれば白い月が赤く見えるというわけです。
皆既月食の撮影設定はどうしたらいいの?
皆既月食を撮影する時は、非常に遠い距離に対応できる望遠レンズが必須となります。
それ以上に必要なのが、皆既月食の正確な方角や時間で、三脚で固定する場合にはかなり重要なポイントとなりますので、予めネットやアプリで確認しておくといいでしょう。
基本設定はマニュアルの撮影モードで、ISOが100から1600、絞りはF8前後がベストです。
シャッタースピードは1/200から1/4にしておき、通常の状態での試し撮りをして、しっかりピントを設定していきましょう。
月の明るさなども考慮して調整するとキレイに赤い色の月が撮影できますよ。
あまりシャッタースピードが遅いと月のクレーターや輪郭がぼやけてしまうことがあります。
これは月がちょっとずつ動いているためなので、どうしても最初の設定で何度も試し撮りをしたほうが安全ですね。
月が明るい場合はシャッタースピードをあげると丁度いい光の加減になります。
拡大して月を撮影したい場合は最低600mm位、贅沢を言えば1000mmあると安心です、それだけ大きい望遠レンズは必須となりますので、レンズの装着は必須と言えます。
最もこれだけのレンズは手に入れるのも大変なので、現在は望遠に強いカメラなども出ていますし、そちらを使いましょう。
皆既月食って次はいつ?
皆既月食に限定しなくても、国立天文台のホームページでは2010年から2030年までの月食一覧を見ることができます。
確認できるのは日付、月食の種類、日本で見えるか見えないかの3種類となっています。
そこで確認するとまず2021年5月26日の日本で見える皆既月食を確認できますよね。
その次の皆既月食は2022年の5月16日なのですが、こちらの皆既月食は日本で見ることはできません。
日本で見ることができる皆既月食は、次回2022年11月8日となっています、意外と近い間で見ることができるのが分かります。
ただスーパームーンでの月食は当分ありませんので、小さい月でもキレイに撮れるように、今からカメラのセットなどを練習して置くといいですね。
これ以上の情報を知りたい場合は、国立天文台の月食各地予報というページも用意されています。
こちらはかなり細かい設定ができる他、見える地域をクリックすると細かい月の軌道も確認できるため、実際に撮影等をする場合にはこちらも活用していきましょう。
ホームページ以外にも、月や星図を詳しく表示してくれるアプリもあるため、アプリを導入して使う練習をしてから次回の皆既月食に備えるのも一つの手ですね。
まとめ
皆既月食は太陽で月が隠れる月食の中でも、月が完全に地球隠れてしまう状態を言います。
地球の影になると太陽からの光がごく一部になってしまうため、赤い波長の光に変わり、月が赤く見えるんですね。
望遠レンズや天体関係のアプリを使うことで、今では簡単に皆既月食をカメラに収めることができるようになりました。
ただし直接月を見るのも目を痛める原因の1つですので、直接月を見るのはあまり好ましくありません。
そのためカメラなどの用具は必須とも言えるでしょう。
是非これらの道具を使って、様々な月食の写真を撮影してみてくださいね。