氷室饅頭とはどんなもの?色によっての意味合いと味を調査してみた!

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氷室饅頭はその土地に伝わるお菓子の中でも、縁起物として扱われるお菓子です。

 

名前に氷室という名前がついているのですが、これはお菓子のことを指したものではなく、氷室と言われる氷の貯蔵庫の方の氷室を指しているとされているんですって。

 

何色か色があるのですがこれらの色にもちゃんとした意味があり、全部で3色の赤緑(青)白の中には「健康、清め、魔除け」などの意味が付けられています。

 

味に関してはお店によって異なっており、やはり特別なお菓子ということで、特に皮の部分に味の変化を付けているお店が多いとされているんです。

 

 

 

 

 

 

氷室饅頭とは何?

 

 

氷室万頭(ひむろまんじゅう)とは石川県に伝わっている縁起菓子と言われているもので、毎年7月1日の氷室の日に無病息災を祈って食べるお饅頭のことを言います。

 

氷室はお菓子に使われている素材などではなく、かつて江戸に氷を届けるために冬から夏の間氷を保存していた場所=氷室から来ています。

 

この氷は幕府に7月1日に持ち出されて献上されていたのですが、氷を届ける人の道中の安全を祈って饅頭が神社に奉納されるようになったことから、氷室饅頭が誕生したんですって。

 

それから石川県では神様に奉納される縁起物としてこの饅頭を食べるようになり、全部で3色ある饅頭に、祈りを込めて該当する色の饅頭を食べるという風習ができました。

 

この文化は全国学校栄養士協議会にも登録されている、きちんとした伝統のある文化で、氷室饅頭だけでなく、氷室ちくわと呼ばれる縁起を担いだ贈答品としてこちらも伝統的に石川県に伝わっている文化なんですね。

 

氷室ちくわは青竹を芯として作られているちくわで、学校の給食のおかずとしても使われています。

 

もちろん氷室饅頭も学校給食の献立として提供されており、石川県では決まったメニューとして毎年提供されているお菓子なんです。

 

 

 

氷室饅頭の色に意味はあるの?

 

 

氷室万頭には赤(ピンク)、白、緑(青)の3色が用意されており、それぞれ「魔除け」「厄除け」「健康」への願いが込められています。

 

実はこの色の文化、明治以降になってから始まったものと言われており、昔は「氷室饅頭」という名前で白の饅頭が中心とされてきました。

 

これは当時高級品だった氷を白い饅頭に見立てたものであり、大人気になったとされているんですね。

 

3色になって菱餅や花見団子のような縁起担ぎの意味が出てきたのは、つい最近だというのはなかなか衝撃的です。

 

ちなみに氷室からの氷を食べるということは、皇室や将軍などにとっては、体の熱を取って気(エネルギー)のバランスを取るという目的があったとされています。

 

今で言う暑気払いや、その年の占い道具として使われることが主でした。

 

やはり冷凍庫が無い当時は氷は冬からずっと低温の場所に置いて保管し、夏になって早急に上の人に届けるという、高級品である以上に希少な食品だったんですね。

 

それを考えるとやはり平民としても「体にいいらしい」と真似してみたいものですし、やがて縁起物へと変化していった理由も、なんだかわかる気がします。

 

今となってはすぐに購入したり、冷凍庫で自在に作れるようになった氷ですが、希少品であったときのことを考えると、今の技術の進化は凄まじいものだと感じることができるのです。

 

 

 

氷室饅頭の味はどんな感じ?

 

 

氷室饅頭の基本の味は通常のおまんじゅうと同じで、中身のあんに多くバリエーションがあるものが一般的です。

 

中身はこしあんつぶあんを中心に、白あんなどちょっと変わったあんこも使われているため、お店によって色ごとの味が異なるということは普通にあることだといいます。

 

お店によっては色によって中身のあんを変えていることもありますが、多くの場合はこしあんつぶあんで統一しているため、味にはそこまで大きな変化はありません。

 

またこちらもお店によって皮にゆずなどが入っていることもあるといいますが、基本的には色が異なっている酒まんじゅうとなっています。

 

しかし基本的には色は異なるものの、皮の食感や味はお店独自のものであるため、皮のお好みでお店を決める人も少なくありません。

 

店によってはふわふわなものやしっとりした食感など、あんことの相性をお店独自の「おいしい」で作られているんですね。

 

長い期間作っている老舗では味を変えていないお店も多いため、懐かしい味を求めていつもどおりのお店で氷室万頭を購入するというご家庭もあるんですって。

 

縁起物で頂くお菓子だからこそしっかりとこだわりたい!という日本人の食に対するこだわりをしっかりと見ることができる文化だと言えるでしょう。

 

 

 

まとめ

 

 

氷室饅頭は石川県に伝わっている縁起の良い和菓子で、全3色の酒まんじゅうです。

 

色によって健康、魔除け、厄除けの意味があり、色が付けられ始めたのは意外にも最近の明治時代であると言われています。

 

色によって味を変えているお店もありますが、基本的には色が異なるだけでお店であんこや味の種類を変えているお店は少ないんですね。

 

やはり縁起菓子は縁起の為に食べることが多いため、すべての人が安心して食べることができる、伝統の味を守るお店のほうが多くなっています。

 

嫁入り道具としても使われる氷室饅頭は、石川県では節目節目に必要とされる縁起物として大事な役割を今も果たしているんです。