琵琶湖の水草の種類と課題は?環境問題の取り組みも!

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日本最大の面積と貯水量を持つ湖、琵琶湖。

 

「近畿の水がめ」「Mother Lake」とも呼ばれ、一級水系である淀川水系に属していて一級河川でもあります。

 

みなさんはこの琵琶湖が何県にあるか知っていますか?

 

そうです、滋賀県です。

 

この琵琶湖には夏になると水草が生い茂って、船の運行の妨げになったり、かなり強い匂いが漂います。

 

匂いだけでなく、生態系や水質にも影響があり長年悩まされ続けています。

 

水質と言えば、琵琶湖の環境問題に関しては、長い間数々の取り組みがされているんです。

 

そんな琵琶湖の知らなかった!について詳しくご紹介していきましょう!

 

 

 

 

 

 

琵琶湖の水草の種類は?外来種の種類が多い!

 

 

琵琶湖の水草の種類は33種類位あって、在来種と外来種大きく2つに分けることができます。

 

在来種はその土地にもともと分布していた種類の事です。

 

在来種の水草は、主にセンニンモ、クロモ、ネジレモ、バイカモが分布しています。

 

ネジレモは琵琶湖と琵琶湖水系だけに生えていて、葉がねじれた形をしていることからその名が付きました。

 

バイカモは、水のきれいなところにしか見られません。

 

花の形が梅の花と似ているので、バイカモと呼ばれていて、毎年キレイな花を咲かせ、7月下旬〜8月下旬までが見頃です。

 

外来種とは、人間の活動によって持ち込まれ、その土地には分布していなかった種類のことです。

 

外来種は、オオカナダモ、ナガエツルノゲイトウ、キシュウスズメノヒエ、ホテイアオイ、オオフサモ、ミズヒマワリ、アメリカオオアカウキクサ、ボタンウキクサなど、多数存在しています。

 

中でもオオカナダモは、20年前のコカナダモの勢いにとって代わって、琵琶湖南湖の水草の占有種ナンバー3になっています。

 

特にナガエツルノゲイトウ、オオフサモ、ミズヒマワリ、アメリカオオアカウキクサ、ボタンウキクサなどは、外来生物法により規制・防除の対象となる特定外来生物に指定されています。

 

 

 

琵琶湖の水草の課題って?増え続ける水草!

 

 

琵琶湖の水草の分布は時代とともに移り変わっていって、1930年〜1950年頃はバランスが良かったのですが、1960年の高度成長期以降は湖の富栄養化のため、水草がグンと減ってしまいました。

 

1990年代になるまでは、しばらく水草が少ないままでしたが、1994年〜1995年に九州から関東までの広範囲に起きた大渇水の影響で、主に琵琶湖南湖に水草が増えました。

 

1997年の琵琶湖南湖の水草の占有種は順にセンニンモ(在来種)、クロモ(在来種)、コカナダモ(外来種)でしたが、5年後の2002年にはコカナダモに代わってオオカナダモ(外来種)が上位の占有種に仲間入りして今に至っています。

 

大渇水以降はずっと水草が増加し続けて、琵琶湖の水面がびっしり覆われたままで、水中に酸素が行き渡らなかったり、水の動きが滞った結果、悪臭など環境が悪くなっていきました。

 

水草が覆う面積は、1997年には琵琶湖の面積の7%に当たる47km210年後の2007年には琵琶湖の面積の9%に当たる60km2超にも増えてしまいました。

 

重さに換算すると、最近琵琶湖に生えている水草は年間1万トンにもなっているそうです。

 

東京タワーの重さが4,000トンという事なので、1万トンは東京タワーの2.5倍もの重さなのですね!

 

そんな大量の水草を除去したり活用していくことが課題となっていくのです。

 

 

 

琵琶湖の環境問題と取り組みって?県民のみんなで!

 

 

1960年代の高度成長期には、他の都道府県でもみられたように、人口増加と工場の立地が盛んになって、その結果琵琶湖の水質が悪化していきました。

 

1977年には初めて琵琶湖に赤潮が発生し、その原因の1つに合成洗剤に含有されているリンということが解明されました。

 

そこで、リンの入った洗剤の使用をやめて、天然油脂でできた粉石鹸を使用しようという県民主体の運動「せっけん運動」が始まります。

 

「せっけん運動」から主婦を中心とした県民の意見が発展して、1979年「滋賀県琵琶湖の富栄養化の防止に関する条例(富栄養化防止条例)」が制定されたのです。

 

198071日、この「滋賀県琵琶湖の富栄養化の防止に関する条例」(琵琶湖条例)が施行され、次の年にはこれを記念して71日を「びわ湖の日」と決めたのです。

 

この「びわ湖の日」ができて40年ほど経ちましたが、今でもこの日の前後の週末には滋賀県各地で「びわ湖一斉清掃」という清掃活動が行われます。

 

また、びわ湖の環境保全に欠かせない植物「ヨシ」を守って行こうと1992年「滋賀県琵琶湖のヨシ群落の保全に関する条例」が施行されました。

 

大人だけがびわ湖の環境問題に取り組んでいるのではありません。

 

1983年より後の県内の小学5年生は、学校教育の中でびわ湖環境学習を学ぶ「うみのこ」という船で体験学習を行っていて、びわ湖の水を顕微鏡でのぞいて調べ学習をしたり、夏だったらカッターボートでびわ湖に漕ぎ出したりします。

 

「琵琶湖博物館」というびわ湖の生き物の生態などを展示している施設には、環境学習の推進拠点「環境学習センター」があり、そのウェブサイトには環境学習に協力する地域団体やNPOなど153団体も登録されていて、県内のさまざまな地域で環境学習の取り組みが行われています。

 

 

 

まとめ

 

 

水辺というのは癒しを感じる場所で、人も集まってきます。

 

琵琶湖は、東西南北どこから見てもそれぞれに魅力があって美しい湖です。

 

でも夏に琵琶湖に近づくと、匂いがすごいので水草と共に敬遠していました。

 

水草の種類もやはり外来種が多くなってきていた事、大渇水以降水草が増え続けていることがよくわかりました。

 

また「うみのこ」に関しては滋賀県出身の大体40歳代以下の人ならば、そこで学習した思い出などで話題が尽きないようですよ。

 

親子で「うみのこ」体験をした家族もいる位で、滋賀県民はいつも身近に琵琶湖を感じているのです。

 

これからも琵琶湖がさらにキレイになっていくことを楽しみにしたいですね。